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Ver.1: 2000.04.28 Ver.1.2: 2003.11.03 |
全く誰だ、こんな変な箱を考えついたのは? 門様か? おぬし、気は確かか? この罰の箱、某所でアンケート取ってたが90%以上が「失敗する」に投票してたような気が。 あの微軟も見くびられたもんだねえ。窓達弐千なら失敗すると思う人は90%もいないだろうに。
それにしても門様は人民に罰を背負わせるのがお好きなようだ。 直接罰を与えたり(DirectX)、いかなる活動にも積極的に罰を与えたり(ActiveX)、 そもそも微軟そのものが罰だったり(MSX、懐かしいなあ)、 何でも罰つければいいと思っているとは、門様は「罰の一つ覚え」なのか。
まあ、文句だけいうのは簡単なのでもうちっと具体的に見ていこう。 罰箱について現在伝えられている特徴は以下の通り。
なんでも、「ゲームに必要な機能だけを選別したので核はとっても小さくなりました」らしい。 まあその頃になれば窓弐千も多少は熟成されてくるだろうから方法としてはいいかもしれないが、 必要な機能もしっかり削ってハマるというオチは見えてるような気がするなあ。 まさか、ゲーム機なのに「ぷらぐあんどぅぷれい」なんぞをうれしそうに宣伝しないだろうな?
でーぶいでー、かあ。ま、この選択は現時点では妥当かも。将来は知らんが。
先進的微小装置も競り落とそうとがんばったらしいが、 陰照が今まで儲けた貯金にものを言わせて契約をぶんどったらしい。 陰照は今まであまり怪しい商売には手を出さなかったのだが、 今度ばかりはちょっと火遊びしたい気分なのか。 大いなる罰が下らなければいいが(下ってもいいけど、別に)。 性能はなんとか予想通りに近づくだろうけど、電気はたくさん流れちゃうだろうね。 で、画面の敵が増えたり減ったりする度にファンの音がでかくなったり小さくなったりして、 なかなか臨場感を増してくれるはずだ。がんばれ、陰照チップ!! CPUなのに音響効果まで担当するとは、さすがだ。
こっちの方がさらに電気を食いそう。冬のロッジとかにはもってこいだろうね。 で、スキーに疲れたらゲームってわけか。ロッジに来てゲームもないだろう。スキーしろ。
あいやー、熱中してコントローラーを引っ張ったら本体がテーブルから落っこちてディスク玉砕か。 将来のネット接続事業を見据えてのことなんだろうが、もうちっと頭をひねらなかったのかねえ。 しかしまあ、この「何でも積み込め」という方針、 微軟製品でメニューやツールボックスにボタンが増えまくるのと同じ精神だな。 モノ創りの達人とは、いつも「何を削るか」に神経を集中してるものだ。 料理の鉄人でもそうだろうよ。何でも足して混ぜるのは馬鹿のやることである。
あの変な罰の字のやつは試作品だそうな。あれを本気で出したら勇気だけはほめてあげるのになあ。
$499とか$399とか$299とかいろんな説がある。 無料じゃない限り、どれもあまり結果に大差はないだろう。 いっそのこと門様がちょっと株を売れば、罰箱なんか何十万台でも無料で配れるだろうに。 ほんとに普及を目指しているなら、それくらいやらないとね。
出るのは一応2001年秋と言われているが、 我輩にすれば「発売自体が不明」 に近いんじゃないかという気がする。 過去の例を見ても、2001年末のクリスマスに出せるかは50%というところだろう。 2002年の夏までずれ込むってのもありだな。
これはよく言われていることだ。 ゲーム機用ゲームでではゲーム制作会社がマシンの会社に金を支払うが、 PC用ゲームではいちいち微軟に金を払ったりはしない(開発環境に関して、多少のライセンス料を払ったりするが)。 罰箱のハードウェア自体はその販売価格より高いだろうから、 ソフトウェアが売れまくり、そのライセンス料でもとを取らなければいけないはずだ。 しかし、世の人々はそれほどまでゲームをやらないといけないと思っているのだろうか? 居間にいたらテレビを見てネットを漂ってゲームをやらないといけないのだろうか? 世の人々はそんなに暇か? 大いに疑問である。
遊駅弐も罰箱も、同じく居間への侵略を目指している。 しかし、そこに到達するにはデザインと大きさと静かさの大きな3枚壁が立ちはだかっているのだ。 今までのゲーム機はデザインは捨てていたが、小ささと静かさの壁はなんとか乗り越えてきた。 遊駅弐では性能ばかりを追求し、3枚壁突破のバランスを崩してしまったのだ。 結局、性能は達成できたが今までのゲーム機と全然違って非常にデカくなり、 さらに電気を食い過ぎる分、冷やすための冷却ファンまでくっついてしまった。 iMacが電力消費をうまく抑えてディスクの音しかしなくなったのとは対照的である。 うるさくてでかくて熱いモノをリビングに喜んで置きたい人はかなり希少価値が高いので、 自分を誇りに思っていいであろう。
遊駅弐でさえ、発表当時にはとんでもないハードウェア性能だと騒がれた。 今発表されている罰箱の性能は、2002年なんだからその程度で十分なの?という感じである。 発売時期がもはや2年も違えば、遊駅弐と罰箱が同じ土俵で性能比べをできるわけがない。 2年の年月が過ぎた頃には、相手がかなり普及していてもう手遅れか、 そもそも居間は鉄壁の守りで遊駅弐でさえ崩せなかったという結論が出たあとのどちらかだろう。 もちろん遊駅弐でダメなら罰箱ではもっと確実にダメだ。 仮に罰箱でOKなら、とっくの昔にPCが居間を制覇してるはずだからだ。
そろそろ連邦地裁の判決に沿った是正措置が示されるころだが、 どんな案が出るにせよ、あまり現実は変わらないという気がする。 分割案についても2つにしろだの、3つだの、各州に一つずつだの、いろんな案が出ているが、 我輩はゼロに分割するのがいい気がするなあ。で、除算例外が出ておしまい、と。 まあ、裁判はまだ続いて結果はすぐには出ないだろうから、 その行方によっても罰箱の中身は変わるだろう。
ゲーム業界に切り込む上で、これが最大の問題かもしれない。 よく言われてるのが「最後のボスまでたどり着いた瞬間に、 さらに手ごわい究極の青ボスが出現したらどうするんだ?」というものである。 はっきり言って、この青い敵は基本的にこっちが負けるのが決まってるのでどうしようもない。 このへんについて微軟は、「罰箱はPCとは違って全てのマシンのハードウェアと設定が同一なので、 ずっとシンプルになるだけ安定性も増す」と言っている。 とは言っても、窓シリーズの宣伝文句にはいつも安定性の向上が入っているのだから、 PCより罰箱の方がいいというのは「実はPCの窓は安定してません。」と白状するようなものだが、 どうなのだろう。 まあ何と言われようと同じ会社が開発する製品なのだし、 過去の例から判断すれば実物が出てくるまでは信用しないのが安心だ。
一つ予言でもしておこう。 罰箱が(もし)発売されたら、絶対にそれでLinuxを動かす輩が出て来るだろう。 値段的にも性能的にもゲームマシンにしておくにはもったいないからである。 今やLinuxは最も多数のプラットフォームで動くOSになってしまったので、 罰箱でも短期間に動かせるようになるのは間違いない。 微軟は罰箱本体を赤字で売って、 ゲームソフトの売り上げとソフト会社からのライセンス料で儲けようとしているわけだが、 みんなLinuxを入れるための安価なマシンとして購入し出したら、 微軟としてはかなり困るはずだ。 我輩なんか10台くらい買っていろいろ遊んでみたいなあ。
というような、頭の痛い問題がいろいろ転がってるのである。 裁判にも飽きてCEOをやめてしまった門様の最後のご乱心か、という気もするが、 これを成功させれば裁判ではどうなってもいいかという感じもする。 だいたい門様が優れているのは強権的な経営手法であってソフトウェアアーキテクトとしてではないのだが、 10代の頃のつもりでまだソフトウェア開発を仕切っていくつもりらしい。
罰箱。やっぱり、わしゃーこんなもん売れんと思うがのー。
ところで、ここしばらくTDの更新が遅いのは、新しく本を書いてるからである。 ゴールデンな週が最後の追い込みなのだが、マシンの都合もあり間に合わない感じである。 ちなみに今度のは微軟とは関係ないのだが(出版社が違うし)、 終わったらお知らせしますのでよろしく。 っていうか、これを伝えたいがために罰箱ネタで一つ書いた、って方が正しい。